日中のねむけ、夜のいびき、気になりませんか? 閉塞性睡眠時無呼吸症候群とその対策

日中の強い眠気にお悩みの方、家族やパートナーにいびきを指摘された方は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があります。SASにはいくつかのタイプがありますが、今回は特に閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)に焦点を当ててお話しします。
OSASは肥満、骨格の問題、顎の形やかみ合わせの問題、舌の位置、扁桃腺の肥大など、さまざまな要因により気道が狭くなって起こる症状です。気道の閉塞が起きると、睡眠中に呼吸が停止し、それが夜間のいびきや日中の眠気を引き起こします。無呼吸による低酸素は、疲労や頭痛、集中力低下、うつや気分障害、さらには肺と血管への慢性的な過負担から心血管系の疾患を中心とした生活習慣病を引き起こすリスクがあります。
解決策はあります。専門の医療機関での適切な診断が第一歩となります。診断にはAHI(Apnea-Hypopnea Index)という、就寝時に呼吸が障害した回数が指標として用いられ、PSG検査などの睡眠検査に基づいて治療法が決定されます。
高いAHIスコアを持つ方には、CPAP治療が推奨されることがあります。しかし、中程度のAHIスコアの場合、当クリニックで提供する口腔内装置の作製が適応となることがあります。

この装置は下顎を適切な位置に保持し、気道を確保することで無呼吸のリスクを軽減します。また、CPAPと口腔内装置を併用することも可能です。この治療は、医科のクリニックでの診断に基づく紹介を受けると、保険適応となるため、安心してアプローチを始めることが可能です。
お身体の健康は質の高い睡眠から始まります。OSASの治療を通じて、心地よい眠りと元気な日常を取り戻しましょう。お気軽に当クリニックまでご相談ください。